2012年9月南米旅行 Vol.3 ウユニ編

■9/17

・夜行バス

ばたばたとなんとか夜行バスで出発したがやはりランクが下がっているだけあってすわり心地はよくない。また途中で乗客の乗り降りがあるバスは危ないという話が地球の歩き方に書いてあったこともあり、途中トイレ休憩で停車した際には極度に警戒する。しかし途中停車がないバスだと気付いたので以降はしばらく睡眠。夜中2時過ぎに突然道路が悪くなり目が覚める。本当にひどい悪路でバスの揺れはまったく収まる気配なし。結局ほとんど眠ることができず朝6時ごろにウユニに到着。

・ウユニの町

ウユニの町の早朝は寒い・・・。

ウユニの町ではツアーをお願いしていた旅行会社(穂高ツアー)にバス停でピックアップしてもらうよう依頼していた。が、バスの便が変わってしまったのでピックアップがいるかどうか不安、、、あ、やっぱりいない。しばらく探すも見つからない。しょうがないので地球の歩き方でオフィスを探して向かいオフィス到着。と思ったら鍵あいてない。。。朝6時半なのでしょうがないか。途方に暮れていると横のお店の人が中に入れてくれる。どうやら穂高でツアーをした人が食事をしたりする場所なのかウユニのツアーに行った人の感謝の張り紙がたくさん。日本人もいっぱいあった。耳よりな情報もあった。

ようやく穂高ツアーの人が到着してオフィスに入れてもらう。「ごめん、バスの便が変更になったんだ。迎えに来てたら申し訳ない」「いえいえ、大丈夫。迎えに行っていないから」(爆)とボリビアはゆる~い感じ。事前のメールのやりとりでは英語のガイドがついてくれる予定だったのだが、「英語のガイドが昨日ラパスに行って帰ってこれてないの。スペイン語のガイドでもよい?もしくは他のツアーに一緒に行く?」と。えーっと、いろいろアバウトなのはしょうがないのでスペイン語のツアーにまぜてもらうことに。

なんだかんだツアーの手続きが終わりツアー出発の10時まで時間があるのでまずはお金をおろしに銀行へ。ボリビアでは日本円から現地通貨に両替できるところがない。したがって銀行でカードを使って現金を引き出すことに。ところが銀行も英語のしゃべれすスタッフはいない。ATMは何回やってもエラーが出るのでなんとか身振り手振りでお金を引き出したいことを伝え、スタッフを連れ出す。そしたらなんと一回の引き出し額が決まってるとのこと。そんなことエラーも出ないしわからないよ・・・。ともかく現金引き出し完了。

次は帰りのバス@Todo Tourismoの予約。さすがに帰りのバスまでキャンセルされたらたまらないので、ウユニのTodo Tourismoのオフィスまで押しかけていって無事2席確保。ラパスではバスがキャンセルされて乗れなかった件の文句を言ってみるも、「他のバスでちゃんとこれたからいいじゃん」という反応。心の中で次があってもTodo Tourismoは絶対使わない、と決める。

一息ついて朝ご飯を食べることに。穂高ツアーの人おすすめのカフェで朝食。スタッフは英語もしゃべれて、食事もまずまず。寒いので暖かい飲み物がありがたかった。

・ウユニ塩湖へ

10時に穂高のオフィスに集合しいよいよツアー出発。最初に車に乗っているのは自分たち2人だけ。これからピックアップしていくのだろうな、と思っていると出発して1分もたたないうちに、道端で知り合いにあったのか雑談開始。実はツアー関係者でいろいろウユニ塩湖の状況を聞いてるのかと思いきやどうやらただの井戸端会議。。。結局30分も雑談を続けた後、ようやく出発。

いくつかホテルを回ってツアー参加者をピックアップしたあと。まずは最初のポイント、列車の墓場へ。かなり年代ものの使われていない列車が荒野の中に放置されている。古い映画でしか見たようなことがないようなレトロな列車もある。なんでこんなに放置される状況になったかは謎。(そういやガイドが説明していたような)→ 地球の歩き方のサイトに経緯が載っていた。

そのあと塩湖のほとりのコルチャニ村でトイレ休憩&お土産購入。

さらに塩湖のふちのホテル、ルナ・サラダで日本人をピックアップ。ルナ・サラダは内装が塩でできていてかつ近代的なきれいなホテルだった。でも、自分たちが泊まるのはここではない。

ルナ・サラダを出て塩湖の真ん中に向けて走る。次の目的地塩の精製所に着くころには地面は真っ白。塩の精製所で車を降りて地面に降り立った瞬間の感動は忘れられない。ついにウユニ塩湖に到着!

同じツアーで回っている日本人と一緒にトリックアートをしばし撮影。

・質素なホテル

 そのあと移動し本日の宿泊予定のホテル、プラヤ・ブランカ(Playa Blanca、スペイン語で白いビーチ)へ。ここは壁もベッドも内装が全て塩でできている。観光客はトイレ休憩とお土産の購入に必ず立ち寄る。ホテルの外には各国の旗が立っていて、観光客はみんなそこで写真を撮影する。奥は塩でできた彫像のようなものもある。そして電気・水道はない

とりあえず部屋に荷物を置いてひと眠りしたあと、ホテルの目の前の塩湖でトリックアート大会。ウユニの町で仕入れたおもちゃ類を使っていろいろなトリックアートに挑戦した。

・夕暮れ

昼間一緒に回っていた日本人が夕暮れ、朝日、夜の星は必ず見たほうがよい、といっていたので夕暮れの時間に外に。地平線が見えるほど広い白い塩湖のふちに太陽が沈んでいく様子は壮大でもあり、少しずつ紫色に染まっていく大地は神秘的ですらあった。心から来てよかったと思えた。ラパスからウユニまでのドタバタのことは本当にどうでもよくなってしまうほど。日が完全に暮れるまでぼーっと眺めてしまった。

・夕食

ホテルの部屋に戻るとホテルのスタッフ(といってもご夫婦と3歳の子供一人だけど)がろうそくを持ってきてくれた。しばらくすると食事の準備ができたと声がかかる。どうやら本日宿泊するもう一組も日本人のカップルだということは日中なんとなく把握。

ろうそくの灯りの中での夕食がスタートする。パスタ的なもの、スープ的なもの、そして肉とパンの比較的簡素ながら温かい夕食だった。味は、可もなく不可もなく。穂高の人が言っていた通りvery simpleという感じ。お互い自己紹介してウユニに来た経緯やその前に周ってきた場所の話でひとしきり盛り上がる。で、自分たちは夫婦であることを紹介した後、やはり気になるのでお二人の関係を聞くと、なんとカップルではない、とのこと。こんな辺鄙な場所で電気も水道もない場所に一緒に旅行に来れるのにカップルではないとは、、、驚き。でも聞けば旅行会社の同期らしく入社以来本人たち含めグループでよく海外旅行に行っていたとのこと。今回は予定が合わず二人だったとか。たしかにお互いの旅行の趣味を知っている間柄じゃないとこんなにハードな旅行は来れないと思う。

・感動の星空

 夕食後しばらく部屋で休んだあとしばらくして星空を見に外へ。

ホテルの外に出た瞬間に絶句、感激。これほどたくさんの星を見たことがない。そして見渡す限り360度地平線のすぐ上から星空が広がっている!もちろん空も星、星、星。天の川はちょうどホテルに降り注ぐように空にかかっている。雑誌の表紙でしか見たことがないような星空をはるかに超える光景が目の前に広がっていた。地面に寝転がり星空を満喫。写真は・・・残念ながら撮影できなかったのだけど、見れただけで満足。

目をつぶればウユニの星空が見えるよう、とは妻の言葉。満足感に浸りながら就寝。

■9/18

・ウユニ塩湖満喫

ウユニは日の出も素晴らしい、と言われていたので目覚ましをかけて起きる、、、つもりが時計の時差を修正するのを忘れ目を覚ましたらほぼ日の出の時間。同宿の2人に声をかけてもらいあわてて外に出る。

一面の白い塩湖の地平からゆっくり太陽が上る様子もまた神秘的。塩の結晶のせいか、地面は一面亀の甲羅のような六角形の模様。そこに日が差していく様子もまた美しい。

しばし眺めたり写真を撮影したり。そして日が昇り切ってしまうとまたまたトリックアート(笑)。同宿の2人と一緒に4人でさまざまなポーズで写真を撮影。はしゃぎすぎて息が切れた。

朝食後もトリックアート。年賀状で使うようの写真を撮影したりして過ごすうちに12時になり、ツアーのピックアップの車が到着。

・インカワシ(魚の島)、フラミンゴ、塩湖爆走

ホテルのご夫婦と子供に挨拶をして出発。本日自分たち4人を含め日本人5人とオーストラリアから来たという中国系の2人組男女。とりあえず聞いてみるとなんとこの2人もカップルではない、とのこと。こういう組み合わせは成立するんだ・・・。男性のほうは昔日本にいたこともあり日本語ネタを交えて和む。

出発後はインカワシ(魚の島)と呼ばれる島に向かう。実際は海に浮いているわけではないので、小高い丘みたいなもの。塩湖の中に突如として岩山とそこに無数に生えるサボテン。シュールな風景。まずはそこでランチ。ランチはドライバーが持ってきていて、島のそばのテーブル+ベンチに広げて食事。味はまぁまぁかな。肉とかライスとかサラダとか一般的な感じ。外で食べるのは気持ちいいのだけど日が強いのでみんなサングラス装着。それはそれでシュールな風景だった。

ランチ後は島を探検。いきなり妻がサボテンに手をついてとげが刺さるというアクシデントはあったものの大事に至ることなく、島の頂上へ。360度の塩湖ビューは壮観だった。

魚の島のあとはフラミンゴのいる場所へ。フラミンゴって海水と淡水の混ざるポイントにいるらしい。フラミンゴのいる場所は山の下であり、雨が降ると山がためた雨水と塩湖が混じったところでちょうどフラミンゴが生息できる場所ができるのだとか。

フラミンゴの後はウユニの町へ向かって爆走。戻る途中周りに何もないところで車を止めてもらい写真撮影大会。帽子から7人が飛び出すトリックアート、ドライバーお気に入りのレクサスのまわりで屋根に上って撮影。さらに7人でウユニの文字を作ったり、塩湖をバックにExileをやってみたり。ここでもはしゃぎ過ぎて息が切れる。

・車故障

ひとしきり遊び写真も撮影し、帰路へ。みんな遊び疲れて車の中でウトウトしていると車に異変が。車のスピードがどんどん減速していく。。。車が止まる。ドライバーが外へ出て何やら手当をして再度出発。が、しかしまたしても減速&停車。今後はドライバーが車の下にもぐり工具を持って何やら作業を開始。しかし苦戦している様子。しばし様子を見ていると「荷物はあとで持っていくからとりあえず歩いていてくれ」とのこと。しかし個人で来ていたもう一人の日本人と相談したところ、「これは直らない。荷物は持って行ったほうがよい」と。

かくしてツアーの7名はウユニの塩湖のど真ん中で荷物を持って歩くことに。目的の塩湖の縁のホテルは視界に入っているため意気揚々と歩いていく。ウユニのど真ん中を歩くことができるなんて本当にラッキー、とか言いながら。

が、しかし進めど進めどホテルとの距離が縮まらない。恐るべし塩湖のだだっ広さ。遠くを通り過ぎるツアーの車に声をかけるがどれも止まってくれない。ようやく少し近くを通る車を発見し7人全員で猛アピール。いったん通り過ぎたように見えたが減速して戻ってきてくれた。どうやら仲良しだったらしく、今乗っているツアー客をホテルに降ろしたら後で迎えに来てくれることに。今思うとあのときの猛アピールがなかったら、その日は目的地に到着できていなかったのではないかと。人生はつくづく冒険だ。直感が大切。

無事ピックアップしてもらい、同じツアーの客を各ホテルまで送っていき、最後は自分たち2人を連れてウユニの町まで。帰る途中に車が他のガイドをピックアップしていったのだが、このガイドはやたら日本人に詳しい。よく聞くと弾丸トラベラーで日本人の女優さん(鈴木砂羽さん?)が訪れたときにガイドをしたとか!日本人の評価は高かった。彼も超ナイスガイだった。

・帰路へ

心優しいドライバーのおかげで無事にウユニの町へ到着。穂高の人は経緯を知らなかったようで、車が故障し自分たちが別の車で帰ってきたと聞いて心底驚いていた。その連絡状況もどうなん、と思うところはあるものの代わりに送ってくれたドライバーも友達だったよう。

これからまた夜行バスなので、乗る前に腹ごしらえ。7月14日みたいな名前のレストランがおすすめだったのでそこへ入り注文。だが時間がなくピザが出てこない。やむを得ずスープのみ食べてピザはお持ち帰りにしてもらう。

あわてて帰りのバス会社Todo Tourismoへ。今回はちゃんと予約が確認できた。Todoのオフィスでピザを食べてバスに乗り込みいざ出発。

・バス or 飛行機?

今回はラパス⇔ウユニ間の往復はバスを利用した。地球の歩き方には飛行機(アマゾナス航空)も紹介されていたが、飛ばないことがあるとの記載があったため今回はパスした、のだがウユニであった日本人2人組み、オーストラリアからの2人組みともなんと飛行機利用。しかも時間通り飛んだとか。飛行時間約45分、料金1万円。かたやバスは夜行で9時間、2,000円弱。あのバスのつらさを思うと圧倒的に飛行機利用のほうがよかったな、と思う次第。

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